1月5日に川崎900メートルで争われたA2下特別。コウギョウブライト(せん9、林隆)が約1年4カ月ぶりに勝利した。導いた北海道の落合騎手といえば同馬の半弟ダンシングプリンスの鞍上も託され、北海道スプリントCを含む3戦2勝。その縁で手綱を取ったわけではなかったそうだが、前回の南関東での期間限定騎乗では半弟で勝ち、それ以来の南関東での期間限定騎乗で半兄でも勝利。それこそ浅からぬ縁だろう。

その話を次走のタイミングで書ければと思っていたのだが…。どうやらこれがラストランとなりそうだ。6日に行われた川崎スパーキングスプリントトライアルのスパーキングスプリントチャレンジを予定していたが、その最終追い切り後に副管骨の骨折が判明。その後に繋靱帯(けいじんたい)の不全断裂も判明したとのこと。林隆師は「残念ですね。年齢的にもラストチャンスというか、ここから本番ぐらいしかなかったから…」。一昨年はトライアル7着で本番2着、昨年はトライアル、本番ともに4着。「ひざが良くなくて一戦一戦が勝負。今回は前回を勝っていい流れで来ていたんでね」と師。それでも転入後に川崎900メートルだけで5勝。「こちらの水も合ったのか、頑張ってくれました」とねぎらった。【牛山基康】